高知で空撮⑥
2023/04/12
美しい高知の自然の空撮に夢中になっていた時、ドローンを見失い、ロストしてしまいました。↓ ↓ ↓
2021年5月初旬。コロナ禍のゴールデンウィークが終わり、人通りはさらに少なく、山間部ではほとんど人を見かけることはありません。
撮影に選んだ場所は、今まで何度も訪れたことのある滝です。車を停めて400メートルほど山道を歩き到着。滝が良く見え、空へ抜けている場所を探し準備、そして離陸!
離陸直後、うるさい事で有名なMavic Airのプロペラ音は、滝の轟音でかき消されました。
見たことのない「滝の上」の景色を撮影したかったので真上に上昇。順調に撮影(^^)
機体を目視で確認しながら60mほど上昇したところでストップ。
モニター(スマホ)から見える景色に歓喜。しばらくホバリングして景色を堪能!
そしてモニターを確認しながら下降。滝の流れを撮影しながら降りてくるつもりでしたが、モニターに集中している間に木に隠れ、ドローンを見失ってしまいました。目の前の木の向こうにいるのだから、落ち着いてもう一度上昇しようと思った時、突然「ATTIモード」の警告。GPSを拾えない状態に💦
再度モニターを見ると、送信機のスティックには触れてないのに、ドローンは勝手に動いていました。流されているように動いています。モニターに映るのはすぐそこに迫った木の枝葉。そこへバッテリー残量減少の警告が💦 焦った私は、ドローンをなんとか着陸させようと、ジンバルカメラを真下に向けて着陸場所を探しました。滝より下流の川が見えます。そんな時、さらに悪いことにバッテリー残量があとわずかになったことで自動着陸が始まりました。下降している機体を操作しながら「地面」を探しました。
水に落ちてはいけません。かといって山に逃げても探せなくなります。着陸まであとわずかの所で川縁と思われる場所に「地面」発見。その場所に不時着しました。
ほどなくバッテリーは底をつき、モニターはブラックアウト。電力がなくなったので、自機の位置を発信する「探す」機能が使えなくなりました。でも不時着までの映像がスマホに残っていたので状況は確認できました。川縁の、黒い岩が露出している水のない場所です。なので捜索は「楽勝」かと思っていましたが・・・。
自分のいる場所からたいして離れてはいないはず・・・。荷物をその場に置き、川に向かって斜面を滑り降りてドローンを探し始めました。半径25m以内にあるはずだと確信し、川沿いを探しましたが見つかりません。何度も何度も同じ場所を探しましたが見つかりません。半径25m以上?いや、そんなはずはない・・・。ほとんど降りて来ていたのだから。上空から河原が見える場所はこの付近しかないのに、なぜ・・・・。
河原を捜索と言っても、普通の河原ではありません。渓谷なので巨大な岩がゴロゴロ。数メートル移動するのも大変です。
滝つぼ周辺から下流へ60~70メートルまで探しましたが見つかりません。2時間くらい探しました。疲労も溜まり、諦めかけて大きな岩の上に座って流れる川をボーっと眺めていたら・・・、視線の延長線上に機体っぽい形のモノを確認。よく見ると私のドローン「Mavic Air」でした!ガレ場に鎮座していました。機体の色はブラック。何度も通った場所なのに、ガレ場の「黒」に完全に溶け込んで発見されずにいたのです。老眼のせいもあるかも💦
発見してホッとした私。岩を飛び移り河原へ降りました。幅1.5メートルほどの川の向岸にドローンはあります。イチ、ニノ、サン!で川を跳び越え左足で着地!その時私の足は砂利に隠れた石の上に着地。思いっきり左方向に足を捏ねてしまい、その場に倒れこんでしまいました💦
あまりの激痛に動けませんでした。ドローンの無事を確認し、とりあえず痛みが引くまでこの場で待とうと考えました。友人の助けを借りようかとスマホを見ると「圏外」。周りは滝の音で常にうるさく、声を出しても無駄なようです。空の雲は厚くなってきて今にも雨が降ってきそうです。
足の痛みは治まらず動けません。
「これって、遭難・・・?」
早く動かないと・・・・。先ほど跳び越えた川に左足を浸して急速冷却!
少し痛みも和らいだので、ドローンのプロペラを外し、アームを折りたたんでズボンのベルトに引っ掛けて出発地点に帰ることに。でも足が痛くて岩と岩を渡ることはできず、浅瀬を選び川の中を歩いて行き、それでも乗り越えないといけない岩があり・・・。
急斜面をよじ登り、荷物を置いてある場所に帰りつきました。30mほどの移動に20分以上かかりました💦
そこから約400メートル。痛みに耐えて車まで歩いて行くのも、なかなか大変だった事を覚えています(^^;)
帰り道、車を運転しながら考えました・・・。
・・・実は車から滝へ向かう山道で、道に沿って林の中を移動する映像を撮るために数分ドローンを飛行させていました。現地に着いて、そのままバッテリー交換せずに滝の撮影を開始したことが間違いでした。それから、V字谷の山中ではGPSが拾えなかったり、誤作動することがあるとわかりました。もう一つ・・・・、自分の近くに大きな木があり、その向こう側に飛ばしてしまうと見失います。(当たり前か💦)
二度とこんなことにならないように、その日の出来事を検証し、その後いろいろ勉強して慎重に慎重に空撮は行なわなければならないと言い聞かせながら今日に至ってます。
空撮の仕事も作品作りもこなし、自信がついてきました!
がしかし・・・、最近またやってしまいました(><)
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高知でドローンによる迫力を
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